中日京田陽太内野手(27)が14日、名古屋市内の球団事務所で契約交渉に臨み、300万円減の6400万円で更改した。

今季は113試合、打率2割5分7厘、自己最少の6盗塁。初の2軍降格も経験した。5年連続規定打席、同100安打をクリアし「ダウンと思っていなかった。ビックリした」と5年目で初のダウンでサインし、渋い表情を見せた。「塁に出られず、サインが出ても走り切れなかった。100%走れる形で走りたい」。足から磨きなおして、2年ぶり3度目の全試合出場を狙う。

同僚、又吉が国内FA権を行使してソフトバンクに移籍する。京田も最短であと2年で国内FA権に手が届く。「とにかく結果を出して、そういう日が来たら考えたい」。FA権取得もモチベーションにする。

8月3日に、親しくしていたチームメートの木下雄介投手が27歳で急逝。2軍落ちしたとき、右肩のリハビリ中だった木下さんに「野球ができるからええやん」と声をかけられたことがある。京田は「雄介さんのためにがんばろうという思いでプレーした」と、終盤の巻き返しにつなげた。

更改後は、木下さんが眠る大阪の墓前へ向かった。「来年は活躍していい報告ができればと思う」と、6年目の巻き返しを誓った。(金額は推定)