阪神の伊藤将司投手(25)が西宮市内の球団施設で契約交渉を行い、3100万円アップの4400万円でサインした。プロ2年目の来季へ、年俸が3倍以上に上がった。アップ率は238%で、近年では01年赤星憲広の233%を超す大幅昇給となった。

ドラフト2位で入団した左腕は即戦力の期待に応え、先発ローテーションを1年間守り抜き23試合に登板、22試合先発し10勝7敗、防御率2・44の好成績でチームの優勝争いを最後まで支えた。

「評価通りに上げてくれました。1年間ローテーションを守ることができて、入団する前に2桁勝利するという目標が達成できた。本当に充実した1年間でした」と笑顔で話した。

1月の自主トレについて「(坂本)誠志郎さん、貞(岩貞)さん、(オリックス)能見さんとやろうと思っています」と明かし、左腕2人から多くのことを学ぶつもりだ。「内角に今季投げていたものが、来年投げられるようにしていきたい。来年は日本一になれるように。個人的には来年も2桁勝利できるように頑張っていきたい」と、来季も強気の投球でチームの先発の柱としてフル回転する。(金額は推定)