大田泰示外野手(31)のDeNA入団発表会見が20日、横浜市内で行われた。背番号は0。大田は13年目の今季に国内FA権を取得したが、日本ハムから「ノンテンダー」として自由契約になった。今季の年俸は1億3000万円だった。

三原一晃球団代表は、自由契約にならなかった場合も、獲得を検討していたと明かした。「もちろん検討は必ずしたと思います。実際問題、FAの対策としては編成では準備をかなり前からしている。その対象になったと思う」と話した。結果的に自由契約となったため、来季の年俸は5000万円と8000万円減での契約を結んだ。

大田は「ノンテンダー」という自由契約で決まった移籍について、思いを語った。「申し上げにくいですが、僕にどうしようもできることもではない。選手は契約の社会なので完全に。球団が『FAしてもいいよ』と言えばFAしますし。『自由契約ですよ』と言われれば、受け入れるしかない。今回は結果的にノンテンダーと言われていますが、自由契約で、DeNAベイスターズさんに契約していただいて、僕が『お願いいたします。契約してください』と言うしかない。それが縁だと思うし、それが運命だと思う」。

今季は76試合出場で、打率2割4厘、3本塁打、20打点だった。今季だけをみれば、年俸に見合った活躍ではなかったが、それまでは4年連続で14本塁打以上、平均63打点。1億3000万円の年俸にふさわしい活躍を続けていた。波紋を呼んだ移籍だが、従来はチーム移籍の自由を手にするはずのFA権取得選手にとって、難しい状況が浮き彫りとなった。(金額は推定)