阪神は24日、今季限りで現役引退した岩田稔氏(38)が来年年からコミュニティアンバサダー(CA)に就任すると発表した。

自身が患う1型糖尿病の啓蒙活動を続けながら野球振興などに携わる。岩田氏は球団を通じて「またこうして阪神タイガースの一員として活動できることが本当にうれしい。1型糖尿病の根治に向けた啓発活動にも、これまで以上に力を入れていきたい。自分らしくさまざまな形で阪神タイガース、そして応援していただいたBig Familyのファンの皆さんと一緒に何か活動していけたらうれしいです」とコメントした。

岩田氏は大阪桐蔭2年冬に1型糖尿病を発症。阪神入団後は通算200試合登板で60勝、防御率3・38。16年間の現役時代から同病の啓発活動、患者支援などを積極的に続けていた。嶌村球団本部長は「野球人口等々に根ざしたところとか、1型糖尿病の社会貢献活動も引き続きやってもらいたい」と期待。阪神タイガースWomenやタイガースアカデミーでの指導も視野に入れる。