阪神ドラフト1位の森木大智投手(18=高知)が6日、兵庫・西宮市内の選手寮「虎風荘」に入寮した。球団広報を通じて取材に応じ「もうプロに入ったので、これから1日1日大切に生活していきたいなと思っています。1人部屋ですし、とても広くて過ごしやすい環境だと思うので、先輩もいるのでどんどん関わっていきたいなと思います」と気持ちを新たにした。

忘れられないボールとともに決意の船出だ。昨年7月28日、夏の高知県大会決勝で明徳義塾に敗れた際のウイニングボールを持参。ゲームセット直後、本来勝者の手に渡るはずの1球が敗者の森木に渡された。

「球審の方から『持っとけ』と言われて。それでもらったボールが『プロでも頑張ってくれ』っていう思いなのかなと思って。この悔しさを忘れないようにと思って」。高知県でしのぎを削ったライバルや県民の期待を力に変え、プロの世界でも右腕を振り続けるつもりだ。

寮でのリラックス方法は「とりあえず寝ることが好きなので、いっぱい寝てストレッチとかできたら。寮はリラックスする場所だと思うので、自分の時間を大切にしながらいれたらいいと思います」と18歳らしい素顔も見せた。自分のペースを保ち、新人合同自主トレへ向かう。