今季プロ13年目を迎える阪神秋山拓巳投手(30)が8日、京都府内で自主トレを公開した。オリックス平野らと行う合同自主トレは15年から始まり今年で8年目。室内でのトレーニング、屋外でランニングやキャッチボール、12分間走など約4時間、汗を流した。

「単純ですけど寅(とら)年なので、阪神が優勝して良い1年にしていきたい。2年連続2桁(勝利)できたので、3年連続を目指して頑張りたいと思います」と決意を新たにした。

今オフのテーマは「捻転動作」。投球フォームに「ひねり」を加え、さらなるレベルアップを図っている。「腕が振られるような感覚が今出ているので、すごくいい傾向なんじゃないかなと思っています」と手応えを口にする。140キロ前後でも空振りやファウルを奪うことができる直球が持ち味だが、「もっと質良く、とにかくストレートを向上させる」とさらなる高みを追い求めている。

昨季リーグ優勝、日本シリーズを経験したオリックス平野、比嘉らとの練習は刺激になっているようで、「いろいろ新鮮でもあるし、プラスになる要素も多い。僕はこうやって毎年他球団の方とやらせてもらっていますけど、毎回毎回いい経験ができているなと思っています」とうなずく。毎年恒例の自主トレから、秋山の1年が始まった。【中野椋】