一から全てを変える。巨人小林誠司捕手(32)が8日、大阪・貝塚市にある古巣・日本生命グラウンドで自主トレを公開した。

中日大島、高橋周、根尾、ロッテ井上、藤原、広島中村奨ら豪華メンバーとともにハードトレを敢行。この日は午前9時から室内で7種目のサーキットメニューで体を追い込み、午後にはグラウンドでキャッチボールやロングティー。連日、自ら「疲れるまで」と、徹底的に振り込んでいる。

並々ならぬ覚悟の現れだった。8年目の昨季のスタメンマスクは27試合にとどまり、打率も9分3厘と苦しんだ。「打撃は全て変えないといけないと思う。構えの位置から、スイングから、気持ちも一から変えなきゃいけない。そんなにチャンスは多くない」と危機感を吐露。自主トレ、春季キャンプの期間を通じて試行錯誤を重ね、新たなフォームを模索する。

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2年間プレーした社会人野球で一発勝負の厳しい世界を戦い抜いた記憶がよみがえる。「1球、1スイングに対する気持ちをもう1回。初心に戻って頑張ろうという気持ちにならないと」。捕手陣ではチーム最年長。「年齢も重ねて、どんどんチャンスが少なくなる。しっかりアピールしたい」。背水の覚悟でプロ9年目の正捕手争いに臨む。【小早川宗一郎】