ロッテのドラフト2位、池田来翔内野手(22=国士舘大)の筋肉質の体が縮こまった。

「習志野高校のOBです。お世話になります。よろしくお願いします」

「よろしく。一緒に頑張ろう」

10日、新人合同自主トレ初日。朝一番で福浦和也1軍打撃コーチ(46)へあいさつに向かった。「オーラがあって、偉大な方だなと実感しました」。プロ通算2000本安打を達成したレジェンドは、母校習志野高の野球部でも特別な存在の1人だった。

目標も当然、そうなる。「僕も2000本安打という偉大な記録を成し遂げたいという気持ちがありますし、福浦さんの記録を超したいという気持ちもあるので、高みを目指して頑張っていければなと思います」と、よどみなく話した。

福浦コーチは左打者、自身は右打者だ。筋肉量の多い肉体を持ちながら、強引にはいかない。学生時代について「ライト方向のヒットが多かったですね、もともと。半分以上が逆方向のヒットだと思います」と振り返る。「その中で長打を打てればもっと幅が広がるかなと思います」。福浦コーチらが主導する下半身主体の打撃を身につければ、道筋が見えてくる。

高卒ドラフト7位で入団した大先輩が、プロ初安打を含めて1軍戦力に台頭したのはプロ4年目のこと。大卒1年目にあたるプロ5年目の98年には、年間132安打を放った。内野の定位置奪取へ壁は分厚いが、池田もレベルアップへ吸収を惜しまない。震えるほどの「レッツゴー」をマリンに響かせるのが夢だ。【金子真仁】