捕逸ゼロは自信になります! オリックス伏見寅威捕手(31)が12日、大阪・舞洲の球団施設で自主トレを公開した。

「体の状態はいいですね。問題なく、順調です。(練習は)日々の積み重ねだと思っている。僕の場合はコツコツやっていく方が良い」

この日は室内でノックを受けたり、捕球練習で汗を流した。報道陣にティー打撃を披露した後は、グラウンドにてロングティーを敢行。その後は室内練習場に戻り、マシン打撃を行うなど、精力的に動いた。

昨季は自己最多の91試合に出場。シーズン中に捕逸することがなく「やっぱり、捕逸ゼロは自信が持てる。一番こだわっているところなので。シンプルだけど、捕手は捕ること、止めること、進塁を防ぐことが大事」と基礎を徹底した練習が生きた。

昨季の盗塁阻止率4割1分5厘は、ソフトバンク甲斐に次いでリーグ2位。「盗塁阻止率は高いに越したことはないですけど、(盗塁)企画されないに越したこともない。ホークスの甲斐くんは、肩が強いとか、盗塁が決まらないというイメージ、実績があるので、盗塁が仕掛けづらい」。正捕手定着で、相手に警戒される捕手を目指す。

盗塁刺殺が増えた理由として捕逸ゼロも関係性があり「しっかり捕れるから、いいところに投げられる。その考えにシフトチェンジしてきた。これまでは(二塁ベース付近に)投げよう、投げようとしていたんですけど、実はそうじゃなかった。まず捕れば、スムーズに動ける。捕る方がすごく大事と気がついた」と説明した。

「だから、基本的なことが、すごく大事。積み重ねが自分の技術向上につながっていく。基礎プラス応用をキャンプでやっていければと思うので、この時期は基本的なことをひたすら繰り返す形になりますね」

今オフ、大阪・舞洲の室内練習場にはミットを持つ伏見が毎朝いる。「基本的な練習は、すぐには結果が出ない。地味ですし、すでにできてる(プレー)と思いがちなんです。ただ、中学生でも高校生でもできる練習が、実は一番必要。ゲームになったときに焦ってできない場合もあるので。結局、基本的なプレーが全てだと思います」。

今季の目標は自身初の100試合以上に出場すること。自身初の開幕マスクについては「もちろん狙っていきたい。最初に出て、勝ちたいですね。(開幕戦)勝ってないので」。チームは12年から開幕戦10連敗中。不屈の女房役が白星スタートを導いてみせる。【真柴健】