東京6大学野球の立大が12日、埼玉県新座市の同校グラウンドで練習始めを行った。

選手たちは授業優先で練習に参加するため、この日朝、オンラインで全体ミーティングを開き、新年のあいさつを交わした。溝口智成監督(54)は「進化」「自ら考え、自ら行動する」「フォア・ザ・チーム」の3つのテーマを選手たちに掲げた。同監督は「去年は春2位、秋4位と、優勝争いもできて、いい戦いができた。しかし、優勝という目標に満足しない。優勝しよう、と強調しました」と、選手たちにメッセージを送った。

優勝を狙うチームで、溝口監督がキーマンに挙げたのは主将で今秋のドラフト候補に挙がる山田健太内野手(3年=大阪桐蔭)だ。「名実ともに、彼がどらだけやってくれるか、でしょう」と期待を込めた。

山田は、18年大阪桐蔭春夏連覇のメンバー。同期からは中日根尾、ロッテ藤原ら4人が高卒プロ入り。さらに、大学、社会人へ進んだ同級生の早大中川卓也内野手、NTT西日本小泉航平捕手もドラフト候補に挙がる。山田は「自分も来年からプロの舞台に立たなければいけない。そのために今年は結果にこだわりたい」と力を込めた。

大阪桐蔭の同期に刺激を受けた。年末27日には母校にあいさつに訪れ、同期のプロ野球選手らと再会。「頑張って一緒の舞台でやろうな」と声をかけられ「刺激になりました。よりいっそう、頑張ろうと思いました」と気持ちを新たにした。

山田は現在、大学通算62本。100安打まで残り38本と迫る。「達成できたら自信になると思う」と年末年始は課題の下半身トレーニングを重点的に取り組んだ。「主軸として先頭に立ち、結果でも(存在を)示していきたい」。18年春夏連覇の大阪桐蔭最強世代から、また1人、プロの舞台へ挑む。