ヤクルト村上宗隆内野手(21)が“勝色(かちいろ)”ユニホームでWBC制覇を誓った。13日、都内で行われた侍ジャパン新ユニホーム発表会に出席し「もう1度、世界一目指して頑張りたい」と意欲を示した。昨夏の東京五輪では8番として金メダル獲得に貢献。23年3月に開催が見込まれる大舞台では4番候補として期待がかかる。またこの日は侍候補たちが各地で自主トレを公開した。

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ホーム用の白を着用した日本ハム伊藤に対し、過去に世界一を獲得した時の紺色を基調としたビジターユニホームに身を包んだ村上が、引き締まった表情で意気込みを示した。

村上 昨年、東京オリンピックで金メダルを取ることが出来て日本中のみなさまに感動を与えられたと自分たちも思っています。まだまだこれから日本代表として、来年、WBCもありますし、そこでもたくさんの感動と勇気を与えられるように、もう1度、世界一目指して頑張りたい

東京五輪では全5試合に「8番三塁」で先発し、打率3割3分3厘、1本塁打、3打点の活躍。大会後の公式会見では「僕も入団する時に日の丸を背負って4番を打ちたいという目標を掲げて入団してきました。今回、チームの中軸ではなかったですけど、本当に脇を固めてくれる選手の気持ちもすごく分かりました」と話している。その上で「また日の丸を背負って4番を打てる時が来たら、その人たちの分も気持ちをたくさん、たくさん背負ってやっていきたい」と強い思いを口にしていた。

五輪を経験した昨季は、全143試合に4番として出場。4年目で初の本塁打王を獲得。チームの日本一に大きく貢献し、シーズンMVPを獲得した。09年の第2回WBCで世界一となった当時、わずか9歳だった少年が、今や球界を代表する打者にまで成長した。

新ユニホームでは、09年以来となる胸の番号も復活。慣れ親しんだ「55」を付けるためにも「結果を残すことが最優先。WBCに選ばれるように日々努力して、また日の丸を背負えるように頑張りたい」と、まずは日本一連覇を目指すシーズンに集中する構え。期待の若き大砲がさらなる経験を積み、近未来の侍の主軸を担う。【鈴木正章】