2桁完投で真のエースに! 中日柳裕也投手(27)が17日、地元宮崎の都城市営野球場などで行っている自主トレを公開した。中日の後輩投手を引き連れて初めて主催した「柳塾」。塾長は20年大野雄のシーズン10完投超えを目標に掲げた。

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昨季は26試合に登板し、2完封を含む11勝6敗、168奪三振、防御率2・20の好成績で、最優秀防御率、最多奪三振の初タイトル2冠に輝いた。リーグトップの172イニングを投げ抜いた右腕は、さらなる高みを見据えた。

「去年は2つしか完投できなかった。一昨年に大野さんが完投、完封を投げるたびにされた。こういう姿でありたい。遠い数字だけど近づけるように頑張りたい」

2月1日へのキャンプインへ準備は万全だ。清水、マルク、松木平ら後輩を引き連れた「柳塾」では、走り込みを重視している。昨オフ、通算150勝の楽天涌井の自主トレに同行。「すごい練習量だった。比べたらまだまだ。あれだけの選手でもこれだけの練習をこなすのか。身をもって学びました」。横浜高校の8学年上の先輩の調整法に刺激を受け、肉体を追い込んでいる。

エース左腕の大野雄は20年、投手2冠に両リーグトップの10完投(6完封)で沢村賞も初受賞した。「毎年、周囲やファンから期待される数字を超えていく選手が一流選手。去年いい成績を残したので頑張りたい」。柳が故郷宮崎で竜の右腕エース襲名を誓った。【伊東大介】

 

池田宜永都城市長(柳の自主トレを激励訪問)「ふるさとの都城で自主トレを行ってもらい、昨年以上の活躍を期待しています。沢村賞の選考基準の完投試合数10試合以上をクリアして、地元都城高校出身のオリックス山本投手と、沢村賞を競い合ってほしいですね」