中日大野雄大投手(33)が19日、沖縄・北谷町で行っている自主トレを公開した。すでに12日にブルペン入りし、捕手を座らせている。リモート取材に「開幕戦から逆算して、スペシャルに仕上げていけたらと思う」と語り、立候補している3月25日の開幕巨人戦(東京ドーム)に向けてアピールした。

仕上がりが順調だからこそポジティブな言葉が続いた。「非常に順調にきている。状態はまだまだだけど、傾斜で投げられたのは早い仕上がり。内容、質はまだまだだけど、球自体は強い球が行っていた。状態を上げればええ感じになる」。当初はこの日に初ブルペンを迎える青写真を描いていたが、1週間早まっていた。

昨季の大野雄は肩の張りからキャンプではスロー調整。開幕投手も福谷に譲った格好になった。「体の問題は、全く異常なしです。しっかりトレーニングして走り込んでいる」。自主トレに帯同した小笠原、橋本に作成させた“若者向き”ハードメニューをこなし、2月1日のキャンプインも万全なコンディションで迎えられそうだ。

今季から立浪監督から投手部門のキャプテンに任命された。3人の後輩を引き連れ主催する南国での自主トレの意味合いも重い。「2月にはさらにいい調整ができる」。2年ぶり4度目の開幕投手を狙う主将は、その意気込みを後輩たちに背中で見せつけている。【伊東大介】