DeNAドラフト6位梶原昂希外野手(22=神奈川大)が、伸びのある打球で大器の片りんを見せた。

24日、神奈川・横須賀の練習施設「DOCK」での新人合同自主トレで、フリー打撃に入ると39スイングのうち5発の柵越えを披露。本拠地・横浜スタジアムと同じサイズの球場で、アーチを描いた。「仕上がり具合は悪くない。バッティングにしても例年以上に感覚がいいので、いい状態」と手応えをかみしめた。

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身長189センチの体格でスピードもある3拍子そろった外野手。学生時代から「神奈川のギータ」と呼ばれ、その伸びしろを期待され、すでに1軍キャンプスタートが決まっている。ニュースで自身のメンバー入りを見て「びっくりしたのが一番。佐野さんだったり去年3割以上1軍で打っている選手とやれるのはすごく楽しみ。早くキャンプいきたいなと思います」。同じ左打者で、16年ドラフト9位から首位打者へ成り上がった主将の佐野恵太外野手をお手本に「佐野さんのように下からはい上がって、マネをしたいというか参考にしたい」と、モチベーションは高い。

「ラーメントレ」で増量に成功し、打撃はパワーを増している。入団会見時から体重が課題といわれ、12月は母校・神奈川大の近くにあるラーメン店に3日に2度のペースで通い、3キロ増。「20杯はいきました。行きすぎて、すごいサービスしてくれて、トッピングも全増しです」。入寮後は寮のバランスの取れた食事でさらに1・5キロ増。現在86・5キロの体重は90キロを目標にしており「それでも動き自体はやれているので、いい具合でトレーニングと増量のバランスがとれている」とスピードも維持しながらさらなるパワーアップを図る。

外野手は佐野に加え、桑原将志、オースティン、神里和毅ら競争は激しい。「ルーキーイヤーから1軍キャンプでプレーできるのは勉強できるし、自分の力がどの程度か確認するいいチャンス。自分が一番下というのは当たり前なので、そこでどれだけ食らい付いていけるか試してみたい」と、挑んでいく。