4年後はドラフト1位でプロへ-。東海大菅生のエースとして昨年春、夏甲子園出場の本田峻也投手(3年)が29日、東都大学リーグの亜大「日の出寮」に入寮した。「亜大はプロ野球に好投手を多く輩出している。自分もそれに続きたい」と、大学での飛躍を誓った。

大舞台での経験が、進むべき道を決めた。東海大菅生の絶対的エースとして昨春のセンバツでは8強入り。夏の甲子園では初戦で大阪桐蔭と対戦した。雨が降りしきり、足元がぬかるむ中で、日本ハムのドラフト7位松浦慶斗投手と投げ合い、敗戦(4-7)。「松浦君は、グラウンドコンディションが悪い中でも雨を気にしなかった。ここというところで投げきれる。自分は雨を言い訳にして、打者と対戦していなかった。練習でもあと1歩追い込めない。そこが自分の弱さ。学ぶことが多かった」。それまで、プロ入りを希望していたが「このままプロにいっても、すぐに投げられる投手ではない。もっと体を鍛えて目指そう」と、夢を4年後に見据えた。

夢への挑戦はもう始まっている。「体力、精神力、集中力が足りない。高校時代は、完投できなかった。」とトレーニングに加え、インステップの投球フォームを修正。「制球力がよくなったと思う。球速も手応えがあります」と自信を見せた。

1年春のリーグ戦から神宮で登板する準備は万全だ。「自分はまだ日本一になったことがない。それに貢献できるように頑張ります」と力を込めた。