侍ジャパンが3月5、6日の台湾戦(東京ドーム)でアマチュアのトップ選手を招集する可能性が出てきた。2日、栗山英樹監督(60)がキャンプ地の宮崎でNPB球団の視察を開始。指揮官は、初陣となる台湾戦はコロナ禍が収束する気配を見せないため、メンバー構想の軌道修正を余儀なくされたことを明かした。若手主体に切り替えるとともに、未来の球界を担うアマ球界の有望株を選考するプランが動きだした。
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栗山監督は現実を受け止め、未来をにらむ。「(感染者が)これだけ出てると監督さんたちは本当に大変。それも踏まえて迷惑をかけないように、かつ野球のために何が一番いいのかと切り替えていくしかない」。昨年12月に就任し、3月の初陣となる台湾戦へ、メンバー選考に着手していた。23年3月開催が見込まれるWBCまで6試合程度の実戦しかない。1試合が血となり、肉となる。だがオミクロン株の猛威で構想を白紙に戻すことに決めた。それでも前進を止めない。
栗山監督 これから野球界を背負う若い子たちの登竜門みたいな形の方向性かなと思う。3年後にプロ野球で中心選手になれそうな選手が学生でいるんだったら、そこまで視野を広げてもいい。
04年アテネ五輪でオールプロが結成された。以降、アマ選手の選出は07年北京五輪予選の愛知工大・長谷部(元楽天)ら少なく、3月の招集は高校生はセンバツ出場や対外試合解禁の関係から難しい。大学生、社会人のトップ選手の抜てきが現実的となる。二刀流で注目される日体大・矢沢、151キロ右腕の大阪ガス・河野、東京6大学通算10本塁打の左の強打者、早大・蛭間は今秋ドラフトの上位候補。リストに名前が挙がっても不思議ではない。
栗山監督はこの日、巨人、オリックス、ソフトバンクと3球団に足を運んだ。坂本、菅野、山本、吉田正、甲斐ら実績者には敬意を払った。一方で巨人岡本和、吉川、オリックス宮城、紅林らの名前も挙げて、期待をかけた。阪神佐藤、ロッテ佐々木朗、ヤクルト奥川ら新たな胎動も聞こえる。そして才能に肩書は関係ない。「アマチュアとかプロとかじゃない。侍の意味ってそういうこと。巨人にも(キャンプ参加の)女子選手がいたけど、野球界全体で前に進むというのが今回のテーマにある」。栗山監督が侍ジャパンの強化と発展を追う。【広重竜太郎】
○…バッテリーは台湾戦から屋台骨になる。栗山監督は「若手中心に、大事なところ、何人かの投手と捕手のところはちゃんとする」と説明。正捕手候補のソフトバンク甲斐とも談笑した。「捕手だけは早めにスタートしなきゃいけない部分。甲斐拓也という選手のすごさを誰が一番知っているかって、僕が一番彼にやられまくった。彼によってサインが変わるような捕手。日本の野球のベースになっている」と位置づけた。
<担当記者オススメの若侍候補たち>
【ヤクルト】
奥川恭伸投手(20)
高橋奎二投手(24)
塩見泰隆外野手(28)
【阪神】
佐藤輝明内野手(22)
及川雅貴投手(20)
伊藤将司投手(25)
【巨人】
岡本和真内野手(25)
吉川尚輝内野手(26)
高橋優貴投手(25)
【広島】
島内颯太郎投手(25)
坂倉将吾捕手(23)
小園海斗内野手(21)
【中日】
石川昂弥内野手(20)
根尾昂内野手(21)
高橋宏斗投手(19)
【DeNA】
牧秀悟内野手(23)
佐野恵太外野手(27)
東克樹投手(26)
【オリックス】
宮城大弥投手(20)
紅林弘太郎内野手(19)
富山凌雅投手(24)
【ロッテ】
佐々木朗希投手(20)
藤原恭大外野手(21)
和田康士朗外野手(23)
【楽天】
早川隆久投手(23)
安楽智大投手(25)
辰己涼介外野手(25)
【ソフトバンク】
上林誠知外野手(26)
リチャード内野手(22)
田中正義投手(27)
【日本ハム】
堀瑞輝投手(23)
野村佑希内野手(21)
万波中正外野手(21)
【西武】
高橋光成投手(24)
今井達也投手(23)
与座海人投手(26)
【大学・社会人】
日体大・矢沢宏太投手兼外野手(3年) 3年秋のリーグ戦で150キロをマーク。長打力もあり俊足の二刀流
早大・蛭間拓哉外野手(3年) 大学通算10本塁打を誇るスラッガー。チャンスでの勝負強さが光る
慶大・増居翔太投手(3年) 技巧派の最速146キロ左腕。昨年の大学選手権で最優秀投手に輝いた
立大・山田健太内野手(3年) 1年春から試合に出場し、東京6大学で現役最多62安打の強打者
大阪ガス・河野佳投手(20) 最速151キロを誇る本格派右腕で昨年は社会人野球3冠。変化球も◎
<侍ジャパンの今後の日程>
◆2022年3月5、6日 台湾戦(東京ドーム)
◆同11月 強化試合2試合程度
◆2023年春 合宿+強化試合2試合程度
◆同3月 第5回WBC



