巨人が今季の新外国人候補として米大リーグ、前ツインズのマット・シューメーカー投手(35)の獲得調査をしていることが4日、分かった。シューメーカーはメジャー通算46勝で、14年には16勝でエンゼルスの新人勝利記録を更新。18年にはエンゼルス大谷と開幕ローテーションを形成した。獲得となれば、巨人の今オフの新助っ人は4人目に。春季キャンプで若手を鍛錬しながら、積極的に戦力整備を進めている。

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巨人がエンゼルス大谷と開幕ローテを組んだメジャー通算46勝右腕に、新助っ人候補として白羽の矢を立てた。シューメーカーはエンゼルスで13年にメジャー初昇格。翌14年に球団新人記録となる16勝を挙げると先発陣に名を連ね、19年からブルージェイズに所属。昨季はツインズに移籍し、メジャー16試合で3勝8敗。昨年8月に自由契約となり、シーズン終盤はジャイアンツ3Aで過ごしたが、チェンジアップなどの変化球を軸とする巧みな投球術は魅力十分だ。

豊かなひげがトレードマークの、日本でもなじみのあるメジャー投手だ。14年11月の日米野球にエース格として来日し、札幌ドームでの最終戦で先発。5回2安打無失点で、当時は日本ハムだった大谷との投げ合いを制した。その4年後には海を渡った大谷と同僚となり、開幕3戦目で先発して勝ち投手に。続く4戦目での大谷のメジャー初登板初勝利へつないだ。近年は消化不良のシーズンを送っているが、巨人は先発陣の一角を担う能力は健在と判断している模様だ。

今オフはグレゴリー・ポランコ外野手(30=パイレーツ)アダム・ウォーカー外野手(30=米独立リーグ)マット・アンドリース投手(32=マリナーズ)の新加入を発表している。シューメーカーも獲得となれば、支配下の外国人はビエイラ、デラロサ、メルセデス、ウィーラーを合わせて計8人となる。1軍の外国人登録枠は5人。原監督は1月のポランコの獲得発表後に「(5人の選定は)みんなが力を出せば大変な作業になるかもしれないけど、私が苦しめばいいこと」と、全体の底上げにもつながる競争激化を歓迎していた。昨季3位からの逆襲へ、巨人は手綱を緩めずに戦力に厚みを増していく。

◆マット・シューメーカー 1986年9月27日、米ミシガン州生まれ。08年にエンゼルスとドラフト外で契約。13年初昇格。14年に16勝4敗、防御率3・04を記録しエ軍の新人勝利記録を更新。新人王投票2位。同年オフに日米野球で来日。ブルージェイズ、ツインズを経て昨季はツ軍とジャイアンツの傘下3Aでプレー。メジャー通算128試合で46勝41敗、防御率4・24。直球平均92マイル(約148キロ)、球種は主にスライダーとスプリット。188センチ、102キロ。右投げ右打ち。