日の丸でも大暴れ! 阪神佐藤輝明内野手(22)が6日、沖縄・宜野座キャンプを視察した侍ジャパン栗山英樹監督(60)から「非常に楽しみな選手」と将来的な日本代表の主軸として期待を受けた。3月5、6日に台湾と戦う強化試合(東京ドーム)は若手主体で臨む方針で、2年目の大砲の選出も有力視される。ジャパンでもシーズンでもインパクトを残し、23年3月開催が見込まれるWBCでのメンバー入りを目指す。

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栗山監督が宜野座にやって来た。午前10時、ウオーミングアップする佐藤輝を遠めから見つめ、矢野監督と約20分間、グラウンドで談笑。昨季24本塁打を放った若武者も話題に挙がった。

栗山監督 グワーっと走ってくるような成長曲線にはまる選手がいないと、米国に勝ち切れない。そういう意味では非常に楽しみな選手。これから球界のために大きくなってくれると信じています。

初陣となる3月5、6日の台湾戦でメンバー入りは有力視される。ただ、今回は若手主体のメンバー構成となる方針。侍の指揮官が願ったのは、WBC本番でライバル撃破の主役となることだった。

続けて「去年後半苦しんだことが、大爆発する前兆のような捉え方を勝手にしている」とビッグな予告まで口にした。この日は対面できなかったが、思いを受け止めた背番号8は「爆発します!」と宣言。さらにWBCでの侍ジャパン入りへ「選ばれたいですし、選ばれるように結果を出したい」と鼻息を荒くした。

矢野監督は「経験させてもらえることはテルにとって、すごくラッキーなこと。今年シーズンが終わった時に『やっぱりテル必要だよな』というシーズンにすることが大事」と訴え、“本物の侍”になることを願った。佐藤輝も「結果を出した人が行ける場所」と国際舞台の重みを表現。まずは3月、近大2年時に大学日本代表に選出されて以来となる日の丸ユニホームで暴れてみせる。【中野椋】

◆阪神外野手の侍ジャパン 過去の五輪、WBC、プレミア12に、阪神在籍中の外野手が選ばれた例はない。阪神入団前には、00年シドニー五輪にJR東日本時代の赤星憲広。中日時代の福留孝介は04年アテネ五輪と06年WBCに、カブス移籍後には09年WBCにも出場。オリックス在籍中の糸井嘉男も、13年WBCに出場している。