阪神佐藤輝明内野手(22)がなじみの相棒を手に取った。20日の中日戦からバットを昨年のモデルに戻していたことが判明。好感触を得て、二塁打を含む2安打をマークした。

沖縄・宜野座キャンプは23日の練習試合・広島戦で最終クールに入り、4番争いで注目される大砲の打撃がさらに楽しみだ。

今オフにグリップエンドを大きくしたバットを採用することを決めた。実際にはエンドの大きさはそのままで、グリップの根元寄りをわずかに細くした特注品をキャンプで使っていた。

佐藤輝は右手小指をグリップエンドにかぶせて握る。握り心地、振り抜き、操作性を求めて新モデルを試してきたが、感触は慣れている旧来モデルが勝っていたようだ。急きょミズノ社に依頼して19日に沖縄に到着。翌日さっそく使って、結果を出した。継続して使うとみられる。

沖縄での対外試合は残り3戦となった。新人だった昨年は2月の実戦は11試合で打率3割6分6厘、2本塁打。今年はここまで1本塁打ながら打率4割2分9厘。昨年より波もなく安定している。「取り組んでいることをしっかり出したい。焦らずに、変に本塁打を打とうとして崩れたらよくない」。数字を残しながら、高い次元の取り組みにも挑戦してきた。開幕まで1カ月、仕上げの期間に入っていく。【柏原誠】