中日の立浪和義監督(52)は1日、今季の開幕投手を大野雄大投手(33)に決めたと発表した。指揮官は就任直後にエースに開幕を託すことを決め、秋季キャンプ中の昨年11月中旬に大野雄に通達していたことも明かした。巨人もこの日、菅野を開幕投手と公表。立浪竜3月25日の開幕巨人戦(東京ドーム)はエース対決で出帆する。

「監督就任した3日後くらいに今年のセ・リーグの日程が出た。東京ドームの巨人戦で、自分の中で大野雄大と、そのときに決めた」。立浪監督は、今季日程が発表された昨年11月2日に決めていた。開幕戦の相手は巨人。創設85年を超える名門対決に「鳥肌が立ちました。監督就任した1年目。東京ドームではありますけど巨人戦。これも何かの巡り合わせ」と続けた。11月中旬の秋季キャンプ中にナゴヤ球場監督室で左腕に直接2年ぶり4度目の大役を伝達していた。

「両エースの投げ合いもファンの方は今から楽しんでいただけると思っています」。巨人がこの日の午前11時15分に開幕投手を発表することに合わせる、ほぼ同時刻に、沖縄の宿舎で報道陣に告げる演出も見せた。「独特の雰囲気。何が起こるか分からない。どんな形でも勝てるように、オーダー、作戦を組んでいきたい。巨人に勝たないと上位は狙えない」。開幕ダッシュ戦略を練り込んでいく。

2年ぶり4度目の開幕投手に指名された大野雄は、監督室で武者震いしたという。チームを離れ名古屋市内の自宅で発表を聞き、「オフも含めて、開幕を見据えて調整してきた。開幕戦に限らず、しっかり投げられる準備をしていきたい」と語った。

指揮官はエースを投手キャプテンに任命した。「常に向かっていく姿勢。若い選手はそういう姿を見て、続いていってほしい」。一年の計を左腕エースに託した。