遊撃の大本命が来た~っ! 下肢コンディション不良のためファームで調整を続けている阪神中野拓夢内野手(25)が、11日の教育リーグ中日戦(鳴尾浜)での実戦復帰に意欲を示した。

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4日、鳴尾浜で実施された全体練習に参加。「ここからはアピールしていかないと。早く実戦に復帰して結果を残したい。1戦目(11日)から出るくらいのつもりで調整していきたい」と力を込めた。

高知・安芸キャンプは別メニュー調整だったが、この日から全体練習に合流した。昨年11月の秋季練習以来となる屋外フリー打撃も再開。広角に打ち分け、63スイング中で32本の安打性を奏でた。「本当に100%くらいの状態まで来てる。よく動けているんじゃないかなと思います」。ベースランニングの他、遊撃でノックも受けるなどフルメニューをこなした。平田2軍監督は「動きもいいし、問題ない」とうなずいた。

矢野監督もハッパを掛けた。「(復帰への)思いは試合であふれるくらい、出してくれていいんじゃないかな」。そう思いやった上で「結果を積んでいくだけじゃ、こっち(1軍)に来られない。しっかりした内容を見せないと。レギュラーって俺は決めてるわけじゃないから」と高いレベルでの1軍復帰を待ちわびた。

1軍にいる遊撃候補の木浪、小幡がアピール不足だけに、昨季の新人盗塁王にかかる期待は大きい。中野も最短11日の実戦復帰からエンジンをふかし、25日の開幕ヤクルト戦に間に合わせる意気込みだ。開幕ショートの大本命が逆算しながらギアを上げる。【古財稜明】