日本ハム新庄剛志監督(50)が7日、ニッポンハムグループの“CEO”に就任した。「チーフ・エンターテインメント・オフィサー」として球団の親会社の“顔”となったBIGBOSS。8日のロッテ戦(鎌ケ谷)でユニホーム姿では“関東初上陸”を果たす。オープン戦はDeNAとともに首位タイを快走。サプライズだらけの新庄式“ベリー・スモール・ベースボール”を、まずは2軍本拠地で披露する。

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都内で行われた「ニッポンハムグループ 2022年新規事業戦略発表会&新庄コーポレートアンバサダー就任発表会」に登壇した新庄“CEO”は高らかに宣言した。「ファイターズ、絶好調」。オープン戦は首位タイ。調整段階でも思わず口に出したくなるほど、内容も結果も濃い試合を続ける。そんなBIGBOSSが、つかの間の休日に親会社の“顔”に就任した。

CEOは「チーフ・エンターテインメント・オフィサー」の略。日本ハム本社が新たに進めるタンパク質の安定供給へ向けた取り組みを発信するコーポレートアンバサダーとなった。球団のオーナーでもある畑佳秀社長(63)は「既成概念にとらわれない発想でチームづくり、戦略を現在展開されている。ニッポンハムグループも監督同様、もっと自由な発想で挑戦し続けるために就任していただく」と起用理由を説明した。

新庄監督も早速、期待に応えた。「COE? あ、CEO。もう、タンパク質の宣伝部長でいいでしょ」と、オーナーから拝命したばかりの肩書を“改名”する自由な発想を披露。そして「ファイターズと日本ハム(本社)は世界一を目指して3年計画でやっていけたら」と宣言。「優勝なんか一切目指しません」と話してスタートしたが、壮大な未来予想図を明かした。

こうした柔軟すぎる思考がBIGBOSS野球のベースだ。制球重視をキャンプ中から伝えてきた投手陣の猛アピール。ファーストストライク打ちや守備シャッフルなどを仕込んできた野手陣は、エンジョイ・ベースボールで楽しみながら結果を出している。ガラポン打線や打席途中での代打など、既成概念にとらわれない自身の采配も相まって、ここまで好内容が続く。その中で、8日はついに関東での初采配を迎える。2軍本拠地・鎌ケ谷でのロッテ戦2連戦では、どんな野球を繰り広げるのか。世界一を目指す序章のシーズンは、開幕前から目が離せない。【木下大輔】

◆今後のBIGBOSSビジター行脚予定 8日からのロッテ2連戦(鎌ケ谷)が終わると、11日から広島(マツダスタジアムで広島3連戦)、15日からは埼玉初上陸(ベルーナドームで西武2連戦)でオープン戦のビジター行脚は終了。公式戦では開幕カードで福岡初上陸(ペイペイドームでソフトバンク3連戦)。4月1日からは大阪初上陸(京セラドーム大阪でオリックス3連戦)、同15日からはロッテ3連戦で初のZOZOマリン、同19日からは仙台初上陸(楽天生命パークで楽天3連戦)、5月17日からは神戸初上陸(ほっともっと神戸でオリックス2連戦)で、パ本拠地を制覇予定。交流戦ではマツダに加えて甲子園と神宮も訪れる予定。ちなみに東京ドームは日本ハム主催試合が4月に組まれている。バンテリンドームと横浜スタジアムは公式戦で訪れる予定がない。

○…新庄BIGBOSSの関東初上陸に備え、警備態勢も準備万全だ。鎌ケ谷では8日からのロッテ2連戦で警備員を土日の2軍戦開催時の倍となる66人を配置する予定。平日開催だが、球団関係者は「ビッグボスは行動が読めないので、いつどこに現れてもいいように、受け入れ態勢は整えております」と説明した。チケットは予定販売枚数(2286枚)がほぼ完売している。

 

◇新庄監督の肩書(日付は就任日)

◆21年12月21日 株式会社ビットポイントジャパンのブランドアンバサダー

◆22年3月1日 外食チェーンの株式会社ガーデンのアンバサダー

◆同7日 日本ハム本社のコーポレートアンバサダー&ニッポンハムグループCEO(チーフ・エンターテインメント・オフィサー)