悪いなりに抑える。西武の開幕投手・高橋光成投手がエースに求められる姿を見せた。ロッテ打線を5回まで2安打無失点に抑え「調子はあまりよくなかったですけど、シーズンに入ったら調子が悪い時の方が多い。そのような想定ができたと思います」。本塁を守りきった。

【ニッカン式スコア】ロッテー西武 詳細スコア

ピンチでギアを上げた。二塁打と暴投、四球で一、三塁に走者を背負った2回2死では、松川を力で押した。4球すべて直球を外に集め、バットの先で一ゴロに仕留めた。5回2死二塁でも真っすぐで平沢を打ち取り、辻監督は「丁寧に踏ん張ってくれた。先発投手が試合をつくることが第一条件。ましてエースと言われる光成だから」と75球での“0封”を評価した。

2年連続で先発を務める開幕戦まで残り2週間。この日は各球種でカウントを整え、4回2失点だった3日の巨人戦から前進した。「あと(調整登板は)1試合なので大きく変えることはないですけど、日々、自分の状態を上げられるように。上げていかなきゃいけない」。昨季の開幕戦は、後にリーグ制覇したオリックス打線から白星を挙げた。今年もオリックス相手に、好スタートを切る準備はできている。【鎌田良美】

▽西武平井(2番手で2回を投げ、打者6人でピシャリ)「2回は予定通り。1イニング目で真っすぐが良くなかったので、(森)友哉ともっと真っすぐを頑張ろうという話をしました」

▽西武赤上(育成右腕が2点リードの9回を2四球無失点に抑えてセーブ)「2死まではよかった。同点の走者を出し、1発出ればサヨナラという場面をつくってしまったことが反省点です。ゼロに抑えられたのは自信にしたい」

▽西武森(8回に左越え2点適時二塁打)「打ったのはフォークです。1点取りたかったので内野にだけは飛ばさないように、何とか外野に持っていけるように意識しました」