えげつない打球が左翼ポール際、スタンド中段で弾んだ。飛距離123メートル。1-1の初回2死満塁、西武愛斗外野手(24)は「まだ同点。四球でも何でも次の1点を」の思いで立ったが、結果は日本ハム姫野から勝ち越しの満塁本塁打だった。カウント3-1からの148キロ直球を「打った瞬間です」と、完璧に仕留めた。

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7年目でレギュラー定着を狙う。昨季8本塁打で名を挙げたが、シーズン後半まで持たなかった。広い守備範囲に強肩。打撃の確実性を上げれば、定着は見える。意識するのは「ボール球を振らない」。練習から実践する。この日の試合前も、フリー打撃でボール球に手を出さなかった。最後の4球ほどスイングしないまま順番を終えたが「試合で無意識にできるように」と、ボールの見極めを体に染み込ませている。

だから、4回の第2打席に大きな価値があった。積極的に打ちにいきながら、9球粘って四球を奪った。5回の投手強襲安打、8回の左前打と4打席全て出塁。外野手争いについて辻監督は、1番中堅の鈴木とともに「今は2人が1歩、抜け出してます」と認めた。愛斗は「去年からやってきたことが結果になっている。続けるだけ」。突き進む。【古川真弥】

▽西武呉念庭(5回に左翼線へ2点適時二塁打)「なかなか自分本来の打撃ができていない中で、この1本はいい形で打てました。きっかけにしたいです」