ソフトバンク松田宣浩内野手(38)がオープン戦1号ソロで、激戦区の内野争いで猛アピールだ。

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阪神戦(ペイペイドーム)の4回。5番栗原の2ランで球場が沸くなか、伊藤将の外角高め直球を逆方向の右翼へ運んだ。前日15日には三塁のライバル、リチャードが1発。「熱男」が燃えないわけがなかった。オープン戦25打席目で待望の初アーチ。「毎年思うことが、シーズンに入る前に1本打つと打たないでは、全く違う入りになる。どこかで打ちたいなと思っていました」と素直に喜んだ。

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この日は挑戦中の一塁で先発し、結果を残した。本職の三塁には、リチャード、新外国人ガルビス、ルーキー野村勇がいる。一塁には好打者中村晃とリチャードが控えている状況だ。25日の開幕戦まで10日を切ったが、内野の陣容はいまだ固まっていない。試合前に藤本監督は「考えすぎて寝れない」と打ち明けていたところに、38歳ベテランの1発が飛び出した。「頭痛いわ。マッチ(松田)も今日はよう打ちましたし、リチャードは打った次の日は打てないね…。」と開幕スタメンの人選に頭を悩ませた。

松田は5回は左中間に抜けた打球で三塁を狙ったが憤死。それでも2安打1四球1打点で3度出塁。「1本のホームランより3本のヒット。ずーっとキャンプから意識しています」と、必死にユニホームに泥をつけた。開幕スタメンを譲るつもりはない。【只松憲】