コト起こしの5番が打線を活性化させる! 阪神の開幕5番は糸原健斗内野手(29)が務めることが決まった。井上ヘッドコーチが意図を明かした。

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「糸原の良さ、内野ゴロ、外野フライで1点っていうようなことを『コト起こし』って言うんだけど、コト起こしができる確率が高いのは誰だっていう時に、健斗が一番確率が高い。その意味で“コト起こし請負人”みたいな。そういう確率が高いねという意味での期待が5番に置いてる」

大物打ちの4番、佐藤輝の直後の打順は重要だ。糸原は長打力に欠けるが、バットに当てる確実性はチーム1、2を争う。今年状態を上げている佐藤輝がチャンスを広げるであろう場面で、相手にダメージを与える1点を取りにいく。たとえば1死三塁なら、ヒット以外でも内野ゴロや犠飛での得点、「コト起こし」が期待できるというわけだ。

さらに好機を拡大し、第2クリーンアップともいえる6番糸井、7番大山につなぐ。従来の5番は一発長打のイメージだが、現戦力で得点力アップを考えた時、糸原が最適と判断した。

糸原はオープン戦序盤で主に2番を務めたが、大山の不調もあって18日のオリックス戦から2試合5番に入った。開幕5番は6年目で初めてだが、昨季は29試合5番を経験。打率3割5分の好成績を残すなど相性もいい。

5番のラストピースが埋まったことで、25日の開幕ヤクルト戦のオーダーが固まった。糸原がコトを起こせば起こすほど、白星量産の開幕ダッシュが見込める。【三宅ひとみ】