西武のドラフト1位のルーキー隅田知一郎投手(22)が、12球団の新人一番乗りでプロ初勝利を飾った。

7回1安打無失点。3四球5奪三振で二塁すら踏ませなかった。

財布を忘れて入寮、グラブの色を注意され…など、いろいろあったが、4球団が競合した実力をプロ初登板から披露した。

【ニッカン式スコア】26日の西武-オリックス戦詳細スコア

◆隅田知一郎(すみだ・ちひろ)

▼生まれ 1999年(平11)8月20日、長崎県大村市生まれ。

▼球歴 西大村小2年で野球を始める。波佐見で3年夏に甲子園出場。西日本工大では1年春からリーグ戦に登板。4年春にチームの12季ぶりリーグVに貢献し、MVP、ベストナイン。

▼プロ入り 21年ドラフトで4球団から1位指名を受け、西武入団。

▼忘れ物 1月5日の入寮時、長崎空港に財布を忘れて上京。羽田空港で合流した岳野スカウトに1万円を借り、電車を乗り継ぎ入寮。思わぬハプニングに「貯金をつくれる投手」になることを誓った。

▼グラブ騒動 2月17日の紅白戦登板後、審判から「2色なので、試合では使えないよ」と指摘された。使用していたグラブは外面が鮮やかな青で、捕球面が濃いネービーと色が異なり、規定に触れていた。新グラブは「開幕までには届きます…」

▼サイズ 177センチ、76キロ。左投げ左打ち。

▼推定年俸 1600万円