阪神の開幕2連敗は、20年に東京ドームで巨人戦に喫して以来、2年ぶり。3戦目も敗れたため、同一カード3連敗のスタートとなっていた。

【ニッカン式スコア】26日の阪神-ヤクルト戦詳細スコア

なお主催試合に限ると、87年の甲子園でのヤクルト戦以来、35年ぶり。来日1年目の外国人投手としては初の開幕投手を務めたキーオが、6イニング2/3を5失点で負け投手。次戦は仲田幸司が5回2失点も援護なし。ヤクルト開幕投手の荒木大輔、2戦目の尾花高夫に連続完投勝利を許した。

流れに乗れなかった阪神はこの年、41勝83敗6分けで、勝率3割3分1厘は球団史上最低。同年セ首位打者の篠塚利夫(巨人)正田耕三(広島)の打率3割3分3厘すら下回り、吉田義男監督は退任した。

阪神は本拠地甲子園をセンバツに明け渡すため、開幕カード主催権を得た年でも京セラドーム大阪を借りる年が多い。現在はレギュラーシーズン143試合に加えCSも行われるため、開幕が3月下旬に繰り上がっている。ところが公式戦が130試合でCSもなかった87年は、開幕戦が行われたのは4月10日。センバツ終了を待って、開幕することができた時代だった。【記録室 高野勲】

▼阪神がリーグ優勝を果たした年のうち、開幕●●発進した例は1度もない。2リーグ分立後の62年、64年は○○で、85年、03年、05年は●○。1リーグ時代の37年秋、38年春、44年、47年も2戦目までには勝利を挙げた。なお優勝球団の開幕からの最長連敗は、60年大洋(現DeNA)の6連敗。知将三原脩監督がチームを奇跡に導いた。