ソフトバンク藤本博史監督(58)が、28日に出場選手登録抹消となったリチャード内野手(22)に奮起を促した。29日のロッテ戦前に「将来的に主力にならなくちゃいけない選手。2軍で打席に立たせて状態を上げて、こっちに来たときにすぐ使おうということで」と話し、2軍戦で圧倒的な成績を残して、1軍に返り咲くことを期待した。

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今季から指揮を執る藤本監督は、テーマに掲げる「世代交代」の代表格として、リチャードに大きな期待を寄せていた。オープン戦ではチーム最多の15試合に出場させた。だが打率は1割台。開幕スタメンとはならなかった。控えスタートになった日本ハムとの開幕3連戦では代打で1打席に立ったのみ。指揮官は「1軍に置いていてもね。ここにおっても打席数が少ない」と、将来を見据えて2軍行きを決めた。

20年は3軍監督、昨年は2軍監督としてリチャードと接してきた藤本監督は、成長も感じている。「メンタルもだいぶ強くなってきている。試合の後も、自分からバットを振るようになった」。進化の兆しを見せているからこそ、あえて越えるべき壁を与えた。再び這い上がり、未来の主砲に育つことを信じて。【山本大地】