打順の組み替えがピタリはまった。西武は3回までに4点を奪って逃げ切った。

【スコア】プロ野球スコア速報>>

もともとオグレディは今季13試合で座っている2番の予定だったが、直前で、辻監督が「3番にしてくれ」とコーチ陣とも相談して変更した。「そういう気がしたんだよね。岸を使うということで、1人、2人と(塁に)出れば、オグレディも勝負強いから」とにやり笑った。そのオーダーは見事に的中した。

1回。わずか9球でスコアボードには「2」が刻まれた。4試合ぶりに先発となった2番岸が7球目を右前打で出塁。オグレディは右翼線への適時二塁打、そして「調子がいい」と今季初4番に抜てきした呉念庭も右前適時打で続いた。ともに初球を捉え、最高のリズムで2点を先取した。

さらに4回もオグレディが追加点を生み出した。1死三塁から2打席連続となる右翼適時二塁打を放った。早出練習して成果を残した助っ人は「ランナーをかえすことだけを考えていたよ。勝ちを届けることができてうれしい」と声を弾ませた。外崎の適時打では4点目のホームを踏んだ。

前回の対戦では黒星を喫した日本ハム先発の立野を3回まででKO。山川、森と主軸を欠き、暗中模索が続いた中で、新しい打線の形が見えてきた。【上田悠太】

西武ニュース一覧はコチラ>>

▽西武松本(7回3失点で2勝目)「初回からしっかり強く腕を振って投げようという思いで投げた。緩急も使え、(捕手の)牧野もうまく引き出してくれた」

▽西武呉念庭(4番で1回に右前適時打)「試合前に栗山さんから強気で行けよとアドバイスをもらい、思い切っていけた。ここぞの場面で打つのが自分の持ち味であるのでよかった」

▽西武外崎(3回に中前適時打)「(内角高め直球の)厳しいコースだったが、気持ちで外野まで運んだ。貴重な追加点をあげられてよかった」