オリックスのラオウこと杉本裕太郎外野手(31)が、長い眠りから覚めた。

昨年の本塁打王は、開幕を4番で迎えたが、深刻な打撃不振に陥った。この試合前の時点で、打率1割1分3厘、1本塁打。この日は20年9月10日西武戦(メットライフドーム)以来の8番で先発出場。5回無死一、三塁の絶好機で迎えた第2打席。西武隅田に2球でカウント0-2と追い込まれながら、3球目のチェンジアップを捉え、三遊間を破った。実に24打席ぶりの安打が先制打になった。

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「(前打者の安達)了一さんがつないで楽に立てる場面を作ってくれたので、追い込まれていたんですが、なんとか食らいついてバットに当てようと思っていました。なんとか、よかったです」。コメントにも、長いトンネルに苦しんだ実感がにじむ。31歳の誕生日だった5日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)の第3打席で今季1号を打って以来の安打。その1本が福田の2点適時三塁打につながり、この回に計3点を奪って力投する先発・山岡を援護した。

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