10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目、28年ぶりの完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)が、中6日の先発マウンドに立った。

1回は先頭の日本ハム・アルカンタラを直球3球で追い込み、フォークで一ゴロに打ち取った。続く2番細川は、自己最速にあと1キロに迫る163キロで見逃し三振に。さらに3番石井も163キロで空振り三振に仕留め、3者凡退とした。

2回は4番清宮を160キロの直球で、5番近藤をフォークでそれぞれ空振り三振に。4者連続三振とした。6番野村は遊ゴロに打ち取った。

3回は7番ヌニエスを160キロで左飛。8番宇佐見には1ストライクから3球ボールが続いたが、157キロで捕邪飛に打ち取った。9番浅間も真っすぐで左飛に。

連続イニング奪三振は、オリックス山本に並んで日本人最長タイの25イニングでストップ。昨季からは36イニングで止まった。

4回は打者3人をいずれもフォークで仕留めた。アルカンタラと細川は空振り三振、石井は二ゴロに。

5回は清宮を161キロで左飛、続く近藤も直球で遊ゴロに打ち取った。野村はフォークで空を切らせた。

6回はフォークでヌニエスを空振り三振、宇佐見を右飛に打ち取った。浅間はフルカウントからの7球目、162キロで空振り三振。

7回はアルカンタラを1球で中飛に。代打万波はフォーク、フォーク、162キロ直球の3球で空振り三振に仕留めた。この時点で、昨年10月から公式戦5試合連続となる2ケタ奪三振を達成。さらに石井もフォークで空振り三振に仕留めて11K。

前回登板から16イニング連続無安打となり、48年真田(大陽)の日本記録に並んだ。

8回は3者連続、前の回から5者連続の空振り三振。清宮と近藤をフォークで空振りさせ、野村は163キロで見逃しに仕留めた。野村への2球目フォークが右翼線をぎりぎり切るファウルとなり、スタンドがどよめいた。

ここまで102球で奪三振は14。17イニング連続無安打。2試合連続の完全試合まであと1イニングだったが9回のマウンドには上がらず降板となった。