日本ハム今川優馬外野手(25)が楽天6回戦(楽天生命パーク)で2号ソロを含む2安打2打点をマークした。「今日打たないと、後はないと思っていた」。

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前夜は7番DHでフル出場も4打数無安打。最終9回は1発が出れば同点となる場面で新庄監督から「任せた」と打席に送られたが、空振り三振に終わっていた。「あんな、ふがいない結果だったんですけど…」と、引きずる気持ちを前向きにさせてくれたのがBIGBOSSだった。試合前練習中に「3番でいく」とスタメンを伝えられた。

今川 本当に感謝ですね。そのひと言がなければ、打てなかったらどうしようと消極的な気持ちで今日の打撃も生まれなかったと思う。本当感謝です。

4点を追う4回先頭。初回の第1打席で空振り三振を喫していたスライダーを狙い打った。試合中に発信したコメントは「大執念」。5回の適時打は「大大執念」。守備でも春季キャンプから練習してきたバックホームで走者を刺した。とにかく「こんな成績で使っていただいている。結果を出して(新庄監督に)恩返しするしかない」と、強い気持ちでプレーを続けた。

20日の試合後は万波にも救われていた。宿舎で素振りをするのがルーティンも「1人だと、ずっと悪い気持ちにしかならない」。その様子を察して素振りを誘ってくれた万波から「結果は出てないけど、やることはやってきているはずなので大丈夫です」と声をかけられた。今川は「僕もあいつが打てなかったら同じ思いをします。2人でいつかレギュラーを取れるように」。執念は、簡単には消えない。次は、熱い思いを勝利へつなげる。【木下大輔】