3年目の阪神西純矢投手(20)が同世代のロッテ佐々木朗希に刺激を受け、28日の中日戦(甲子園)で今季初先発に臨む。

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「チャンスをもらえてすごいうれしい。朗希はすごく仲いいですし、すごい活躍をしているのを見てうれしい気持ちと、自分がまだまだ結果を残せていないので早く結果を残したいという気持ちです」

佐々木朗は10日のオリックス戦で完全試合を達成。球史に名を残す、突き抜けた存在になったが、西純も創志学園(岡山)時代は佐々木朗、ヤクルト奥川、阪神及川とともに「高校四天王」を形成。U18高校日本代表でも時間をともにし、切磋琢磨(せっさたくま)した。

西純は2年目の昨年5月、ヤクルト戦でプロ初勝利を挙げたが「活躍」はその1勝だけ。試行錯誤の末、今年はフォームが固まり、課題の制球力も安定した。22日の2軍オリックス戦に9回1失点でプロ初の完投。ウエスタン・リーグで先発3試合、防御率1・45でチャンスを手にした。

「今年は自分の体をコントロールしながら、状況に応じた投球ができている。去年(の1勝)は運がよかっただけ。今回は勝てる投球をしたい」。同世代の怪物に負けない存在感を見せたい。【柏原誠】