阪神の新勝利の方程式が、抜群の安定感で0のバトンをつないだ。1点リードの9回。岩崎は1死三塁とされたが木下、石川昂を真っすぐで見逃し三振。「今日は直球がいいと思った」。9試合連続0封で4セーブ。防御率も0・96と0台に下げた守護神は、ピンチを招いても動じなかった。

5回を2失点にまとめた先発秋山を受け、6回を浜地が0に抑えると、7回はアルカンタラが危なげなく3者凡退に斬った。「秋山が試合を作ってくれていたし、救援陣で0でつなぎたかった。浜地もいい投球をしていい流れだった」。

8回は湯浅だ。先頭平田に左前打を許したが、2番岡林を139キロのフォークで見逃し三振。坂本が二盗を阻止してもり立てると、最後はA・マルティネスを151キロの直球で空振り三振に仕留めた。「投手陣の皆さんが粘りながらつないで、良い流れの中でマウンドに上がることができました。(坂本)誠志郎さんにも助けていただき、結果的に0抑えることができて良かった」と会心の笑顔だ。

アルカンタラは直近7試合で6ホールド。6試合連続の無失点の湯浅はチーム最多の7ホールドで、リーグ2位タイだ。3人が登板した試合は、4試合14イニング無失点の鉄壁リレーを継続中。7回アルカンタラ、8回湯浅、9回岩崎。試合ごとに安定感を増す22年版勝利の方程式が、頼もしい。【三宅ひとみ】

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