西武が米メジャー・レッズを退団した秋山翔吾外野手(34)の獲得に乗り出す。29日、渡辺久信GM(56)がオリックス戦(京セラドーム大阪)の前に「うちとしてはしっかりオファーを出す」と明言した。

秋山について「5月に(日本に)帰ってくるという話」と明かした上で「(その期間で)会って話をする」と、条件を提示する考えを示した。秋山は米国でのプレーを最優先に移籍先を探す意向とみられるが今後、日本復帰も選択肢に加えた場合は、獲得に向けて全力を尽くす方針だ。

今季の西武は打線が固められず、特に1番は鈴木、岸、源田、山野辺、愛斗を起用しており流動的。リードオフマンとして18、19年の連覇に貢献した秋山が復帰すれば、うってつけの存在となる。渡辺GMは「何番を打つというのは現場の判断だが、ちょっと今、打線がなかなかうまく機能しない。打線が良かった頃はアキ(秋山)の出塁率がすごく良かった。いるといないでは絶対違う。ファンも帰って来てほしいと思っていると思う」と熱望した。

ソフトバンクも獲得調査を進めている模様で、日本復帰となれば争奪戦は必至。同GMは「プロなので、いろんな条件面も関係してくる。いろんな球団がオファーをかけてくると思うが、決断するのはアキ」としたが、熱意をもって交渉に臨む。

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