立浪中日は日曜に強い。しかも見せ場も満載。完封リレーに若き3番・石川昂弥内野手がプロ初の3安打猛打賞。開幕から負けなしの5連勝を演出した。

3回、ビシエドの先制2点適時打を引き出したのは前日4月30日から3番に起用された石川昂だった。岡林が安打で出て、1死一塁で迎えた第2打席。広島玉村の初球を振り抜くと、打球は右翼堂林の頭上を越える二塁打。1死二、三塁とチャンスを広げた。

初回の右前打に始まり、5回も遠藤から中前打。プロ3年目で初の3安打をマークした。日曜安打7本目となり、サンデー打率は曜日別で最も高い3割8分9厘。「(日曜日に)打ってる気がします。何でですかね。週の最後なのでこの1試合で(力を)出し切る、というのもあるような気がします」と笑った。

3番起用を伝えられた際には「より一層気合が入った」と言う。「高校の時は自分が、自分がでしたが、今は4番にビシエドさんがいる。どういう形でつなぐかが大事」。その思いを具現化し、試合前の円陣では「4点取って勝ちましょう」と声出し。こちらも実現させた。

立浪監督は日曜日に強いことに「柳が投げていることが大きいんじゃないでしょうか。(翌日が休みで)気分的にも大きいですね」と5カードぶりの勝ち越しも加わり笑顔で分析。もっとも石川昂については「1打席1打席、課題がある」と厳しい姿勢を崩さない。真の4番に育て上げるまで一喜一憂はない。【安藤宏樹】

○…鯉キラーの柳裕也投手が3勝目を挙げた。7回131球を投げ、5安打無失点。3回までに75球を要するなど、序盤から苦しみながらも粘りをみせ「何球かかってもいいから無失点で抑えられるように丁寧に投げました」。

4月3日の完封に続き、今季は広島に2試合で16イニング無失点。打っても6回にチームに3点目を呼ぶ犠飛をマークした。

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