早大は、加藤孝太郎投手(3年=下妻一)がリーグ初完封で、第3戦目にして1勝を挙げた。

第1戦でも先発した加藤は前回の反省で、狙われていた直球を減らし、変化球の割合を増やして9回をわずか83球と、テンポよく投じた。

許した走者は、1安打と2四死球の3人のみ。走者はその後、併殺と2つの盗塁死があり、残塁ゼロの打者27人で終えた。小宮山悟監督(56)は「加藤は危なげなく、丁寧な投球だった。残塁ゼロはレアなので、なんとかしたいと思っていて、達成できてよかった」。一方の本人は、その記録について「知りませんでした」と話し、笑いを誘った。

打線は0-0で迎えた8回2死三塁、中村将希内野手(3年=鳥栖)が左前打を放ち1点を先制。ベンチに向かって右手拳を突き上げた。「自分が決める気持ちだった。いい形でヒットになりました」と喜んだ。

9回には1死満塁で熊田任洋内野手(3年=東邦)が適時打、中川卓也内野手(4年=大阪桐蔭)も二塁打で続き、点差を広げた。

4月30日、5月1日の同戦は2引き分けとなっていたが、3戦目でようやく勝利。中村将は「野手は、みんなもがいている。今日の勝ちは大きい。この勝ちをいかして、いい流れを持ってきたい」と話した。