984日ぶりの会心のバット投げが、連敗ストップへの合図だった。DeNA嶺井博希捕手が先制の1号2ラン&好リードで、チームの連敗を4で止めた。4回無死一塁、中日岡田のスライダーを強振。「久しぶりだったんで、入るか感覚がわからなかった」と振り返った左翼席への1発は、19年8月24日の巨人戦以来、約3年ぶりのアーチだった。

連敗中で重苦しかった雰囲気が、ムードメーカーの1発で一気に変わった。2年目の牧がベンチ前ではしゃぎ、ベテラン、若手も全員が笑顔でタッチを重ねた。クライマックスは、試合後のお立ち台。インタビュアーから「スライダー、狙ってましたか」と聞かれ「いや、そんな技術はないです」と絶妙の返しで満員の横浜スタジアムのスタンドを爆笑に包んだ。

たたみかけたのは、主軸だった。5回に佐野の適時打で1点を追加。7回にも再び佐野の適時打、牧の6号3ランでダメ押しした。不調の桑原をスタメンから外し、1番に楠本、大田を「2番中堅」でスタメン起用し、3安打で打線を活性化させた。三浦監督は「効果的に点が取れた」と評価。5日のこどもの日に向け「勝利を届けられるように」と誓った。【久保賢吾】

 

▽DeNA牧(7回にダメ押しの6号3ラン)「佐野さんがタイムリーを打ってくれたおかげで、楽に打席へ向かうことができた。前の打席、ランナーを置いた場面で凡退していたので、必ず打つんだと強い気持ちで臨んだ」

▽DeNA佐野(2本の適時打を含む3安打猛打賞)「(5回の適時打は)泰示さん(大田)の走塁に感謝です。貴重な追加点を挙げられて、うれしいです」

▽DeNA大貫(6回無失点の好投で今季初勝利)「自分らしいピッチングができたし、嶺井さんのリードに引っ張ってもらって、いいピッチングができた。満員の横浜スタジアムで1勝できてうれしいです」

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