阪神タイガースの親会社である阪急阪神ホールディングス株式会社が13日、22年3月期（21年4月～22年3月）の決算報告を発表した。純損益が214億円の黒字（前期は367億円の赤字）となった。大塚順一執行役員は大阪市内の記者会見で「鉄道事業が当初の想定よりしんどい中、よく頑張った1年だった」と振り返った。
タイガースや宝塚歌劇団などを含むエンタテインメント事業の営業収益は、前期比49％アップの628億6400万円。営業利益は92億6300万円で、前期の22億5800万円の赤字から、一気に115億2200万円も増加した。
タイガースは昨季終盤まで優勝争いを演じ、クライマックスシリーズにも進出するなど、観客数を大幅に増加させた。コロナ禍が直撃した20年は人数制限が厳しく、主催59試合（無観客は1試合）で51万7944人と19年の309万1335人から大幅に減っていた。だが、昨季は入場制限が緩和され、主催71試合で74万9433人を動員し、1試合平均も22％アップの1万555人。阪神の好調さと入場制限緩和が黒字の要因になったとみられる。
