ソフトバンクが、日本ハムに2試合連続で完封負けした。札幌ドームでは、2001年の開業以来初の屈辱だ。

藤本監督は「チャンスといっても2死からですからね。そう簡単にヒットは出ないですよ。向こうは少ないチャンスをものにした、というだけですね。それだけです」と、淡々とした口調で振り返った。

相手先発の上沢の前に1、2、4回と得点圏まで走者を進めたが、要所を締められた。5回から7回は1人の走者も出すことができず、8回1死一塁では主砲の柳田が併殺打に倒れた。9回は抑えの北山を1死二塁と攻めたが、得点にはつながらず。伊藤に今季初完封を献上した前日13日に続き、9個の「0」がスコアボードに並んだ。

ただ監督は、何度も好機をつくった打線の積極的な姿勢には、光明も感じ取った。「今日は最初から打ちに行こうとしているのは見えたけどね。そこは全然、問題ないですけどね」とキッパリ。心配なしを強調し、再浮上に期待した。

今月3日からの7連勝中は5試合で2桁安打を記録するなど、打線が活発だった。文字通りの「ゴールデンウイーク」を終えた連休明けからは、まるで“五月病”のように打線が沈黙。それでも、藤本監督は「そんなね、ずっと続いてても打てなくなるときもありますよ。そりゃあ。負けは負けで、完封負けも5-6で負けても一緒なんで。切り替えるしかないです」と、前向きな言葉で切り替えを促した。【山本大地】

○…大関の快投再現は、ならなかった。プロ初完投初完封した7日ロッテ戦から中6日で先発。2回までは走者を出さない抜群の立ち上がりも、3回に下位打線から好機をつくられ、2番今川の2点適時二塁打で日本ハムに決勝点を許した。今季3敗目となり「チームに流れを持ってくる投球ができなかった。ランナーを出してから粘ることができなかった」と悔しがった。

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