「金曜朗希ショー」までに猛虎打線復活や! 阪神が27日ロッテ戦(ZOZO)で完全試合男の佐々木朗希投手(20)と対戦することが決定的となった。

昨年にプロ初勝利を献上した右腕に対し、井上一樹ヘッドコーチ(50)は16日、攻撃力アップでリベンジすることを宣言。上り調子の4番佐藤輝明内野手(23)を打線の軸、首位ヤクルト、3位巨人との上位6連戦で借金を減らし、交流戦に臨む。

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最下位に沈む猛虎が、「金曜朗希ショー」の主役を奪う。27日の敵地ロッテ戦で佐々木朗と対戦する可能性が高まり、井上ヘッドコーチの言葉にも力がこもった。「あれだけのことを見せつけられているわけだから。若いから、ベテランだからすごいっていう世界じゃない、この世界は。来るなら来るで『よし佐々木朗希来たか』と。『打ち崩すぞ』と。そういうテンションでいきたい」。今季完全試合を達成し、開幕4連勝で防御率1・47。難敵に違いないが、気持ち良く腕を振らせるわけにはいかない。

因縁もある。昨年5月27日。甲子園で5回4失点と粘られプロ初勝利を献上した。佐藤輝がタイムリーを放つなど7安打を浴びせても勝てなかったが、佐々木朗の4失点は、今でも自己ワースト。あれから大きく成長した右腕とのリベンジマッチ。まずは17日からのヤクルト、巨人と続く6連戦で、24日開幕の交流戦へ、打線をベストの状態に仕上げる決意だ。「交流戦に気持ちよく入れるような1週間を。1つ区切りじゃないけど交流戦までに息を吹き返そうぜ的な感じで頑張ってきて、まだまだ借金はあるけどセ・リーグと対戦するまで、(期間が)離れるのであれば、逆に縮めるチャンスが広がる。大事な1週間にしたい」と井上ヘッドは意気込む。

チームは前日15日、今季初の2試合連続2桁安打で2連勝。4番佐藤輝は今季初の1試合2本塁打を放った。朗希攻略に欠かせない主砲も状態を上げている。「しっかりいい準備をしたい。チームで、打線でしっかりと点を取って勝ちたいです」。佐藤輝の言葉通り、借金を1つでも減らし、交流戦突入へ。朗希攻略が逆襲のモチベーションになる。【中野椋】

▼阪神対ロッテ佐々木朗VTR 昨年5月27日の交流戦(甲子園)で初対戦。佐藤輝が一時同点の適時打、サンズが3安打2打点など4点を奪い5回を投げ終えて降板させたが、先発アルカンタラが5失点するなど4-6で逆転負け。佐々木朗にプロ初勝利を献上した。東京五輪での中断期間に行われたエキシビションマッチ(7月27日、甲子園)で対戦した際は、佐藤輝が、1回に155キロを左翼へ先制2ランを放った。

▽阪神福原コーチ(18試合連続3失点以下の投手陣について) 投手みんなが持ち場持ち場でしっかりと仕事して、意識高くやってくれている結果だと思います。コンディショニングにも気をつけながら、継続してみんな持ち場で役割を果たしてくれたらと思います。

○…大山悠輔内野手が休日返上で自主練習を行った。雨天のため神宮室内練習場で打撃練習などで汗を流した。5月は打率1割2分2厘と低調だが、前日15日DeNA戦(横浜)で2安打を放ち上昇気配。井上ヘッドコーチは「決して練習では悪くない。それを試合で実践する勇気があるか。複数安打は簡単には打てないし、その意味でも2本は大きい」と主砲の復調を期待した。

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