あなたも初代世界チャンピオンになれるチャンスだ。

全日本野球協会(BFJ)は17日、都内で会見を開き、新たなダイヤモンドスポーツである「ベースボール5(ファイブ)」の日本代表チーム選考方法などを説明した。WBSC-ASIA主催で「第1回Baseball5 アジアカップ」の開催が決定。8月17~19日にマレーシア・クアラルンプールで開かれる。その初代日本代表を選ぶにあたり、指定の動画をサイトに投稿してもらう「デジタルチャレンジ」による応募を開始する。募集期間は、5月19日~6月19日。

チーム単位で応募する。条件は4つ。

(1)日本国籍(22年8月14日時点で有効残存期間が6カ月以上ある日本国パスポートを所有していること)

(2)15歳以上(誕生日が07年12月31日以前であること)

(3)日本代表に選出された場合、チーム全員がマレーシア入国日の15日前(22年7月30日)時点でコロナワクチン3回接種済みであること。

(4)1チーム7人以上8人以内で、男女の内訳が、男4女4の8人、男4女3の7人、女4男3の7人のいずれかであること。

ベースボール5は原則、男女混合でプレーされるため、(4)の条件が付いている。

投稿する動画は、手打ちバッティング、フィールディング(ゴロキャッチ→一塁送球)、キャッチング(ボール回し)、チームPR映像で構成する。

要件を満たした動画で1次選考を行い、8チームを選出。6月27日にメールで通知する。合格チームは7月16、17日に都内で行われる日本代表決定戦に進み、優勝チームが決まる。

アジアカップには、日本のほか、香港、韓国、マレーシア、パキスタン、フィリピン、シンガポール、タイ、台湾の計9カ国・地域が参加。上位3チームが、ワールドカップ(W杯)へのアジア枠として出場権を獲得する。

ベースボール5は既に世界100カ国以上でプレーされているが、日本での普及活動は始まったばかり。BFJの山中正竹会長は「野球も、ソフトボールも、ベースボール5も、野球文化の広がりの中で、みんなで進めていきましょうというのが大前提です」と訴えた。始まったばかりだからこそ、誰もが楽しみながらトッププレーヤーを目指すチャンスがあると言えそうだ。

W杯の開催日は未定だが、ヨーロッパでは、フランスとリトアニアが出場権を獲得。アフリカ大会も近く開催されるという。

会見では、株式会社アマダナスポーツエンタテインメントがベースボール5のクリエイティブパートナーとなることも発表された。同社の熊本浩志社長は「一野球人としてBFJさんとお仕事出来る機会をいただき、大変光栄です。新しい競技として普及させる一役になれればと思う」と意気込みを語った。

◆ベースボール5の主なルール

投手が存在せず、打者は自分でトスを上げて手で軟らかいボールを放つ。本塁打、フェンス直撃の打球はアウトとなるため、力自慢のスラッガーだけでは苦戦を強いられる。5イニング制。選手登録は8人まで(控え3人)。フェアゾーンは一辺が18メートルの正方形で塁間は13メートル。ボールは84・80グラム(NPB公式球は141・7グラム~148・8グラム)の天然ゴム100%。野球と同じ内野の4ポジションのほか、二塁ベース付近を守る中間守備(ミッドフィルダー)が存在する。バッターボックスも一辺3メートルの正方形で、助走を付けて打つことができる(バウンドするまでに足が出るとアウト)。ファウル、空振りは1度でアウト。走者はリード禁止。