DeNA今永昇太投手(28)が、左前腕の炎症から復帰2戦目の先発で奪三振ショーを演じ、自身1003日ぶりの完封勝利を挙げ、チームの連敗を3で止めた。

「このところ負けが続いていたので、何とか自分で止めたい、流れを持ってくるような投球をしたいという気持ちだけで投げた」

最速149キロを計測した抜群の真っすぐで圧倒した。13奪三振中、10個を直球でマーク。見逃しは2つで、ボールの力とキレで空を切らせた。三浦監督は「真っすぐの走りが抜群だった」と称賛した。

約2年ぶりにバッテリーを組んだ嶺井の好リードも光った。三浦監督は「変化球も使いながら、真っすぐ主体でリードした。嶺井独特のリードで、バッテリーもうまく攻めたと思います」と評価した。

仲間との勝利のハイタッチ後、再び向かったのはマウンドだった。丁寧にならし、ベンチに戻った。「自分なりのポリシーというか考え。子どもたちもテレビを見てくれているだろうし、そういうところも伝えられたら」。最後まで自身の“流儀”を貫く姿も、今永らしかった。

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