一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構(J-ABS)が22日、西アフリカ・ナイジェリアの首都アブジャで野球セミナーを開催し、元中日、ブレーブスの川上憲伸氏(46)がオンライン指導を行った。

セミナーには現地の選手やコーチら約50人が参加。川上氏はリモートで参加し、投手をリアルタイムで指導。ボールとグラブを持って、身体の重心の置き方や腕の使い方など、細かいポイントまでアドバイスした。

アフリカの選手を見た同氏は「日本人にはなかなかできない下半身の柔らかさと体力がある」と、身体能力の高さに驚いた様子。質疑応答ではコントロールや練習方法について積極的に質問を受け「すべてを吸収しようとする気持ちが伝わってきた」と話した。アフリカでの野球について「行ける機会があれば行きたい。今はキューバやラテン系が多いけど、ゆくゆくは中日ドラゴンズにアフリカから助っ人が来れば」と、今後の成長を願った。

一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構(J-ABS)はアフリカでの野球の普及と、野球を通じた「人づくり」を目指しており、現在はアフリカ各国で全国大会(甲子園大会)開催を目指す「アフリカ55甲子園プロジェクト」が進行中。昨年12月に元巨人、ヤンキースの松井秀喜氏(47)が同プロジェクトのエグゼクティブドリームパートナーに就任している。