DeNA浜口遥大投手(27)が「らしさ全開」の投球で、交流戦通算で無傷の7勝目を挙げた。5回3安打1失点。これだけ見れば素晴らしい内容だが、99球を要して7四球と大荒れ。2度の満塁を無失点で切り抜け、どうにか勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。

「久しぶりの1軍での登板で緊張感があったのと初回に本塁打で先制を許し、少しバタバタしてしまいリズムに乗れなかったです。次の投手に勝っている状態でつなぐことができ、最低限の仕事はできたと思います。四球、球数が多くなってしまったので、次回登板は落ち着いて高望みせず1人ひとり集中していきたいです」と振り返った。

交流戦は通算7勝無敗と、絶対的な強さを誇る。理由は、特殊球ともいえる、タイミングを取りにくいチェンジアップ。「相手球団もデータだったり、球の軌道はイメージしづらいと思う」。三浦監督も「浜口特有。そのあたりがパ・リーグの打者に有効なんじゃないかなと見ています」と話していた。

今季は3月31日に白星を挙げるも、4月には新型コロナウイルスに罹患(りかん)し、再調整を余儀なくされた。2軍で3試合の調整登板を挟み、ようやく復帰した1軍戦で好投した。

交流戦で無傷の7連勝は、藤川球児(阪神)以来15年ぶり史上4人目。昨年は交流戦防御率1位だったパ・リーグキラーが、今年も好発進した。

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