ロッテ佐々木朗希投手(20)がリベンジの一戦に挑む。次回先発について井口資仁監督(47)が30日、あらためて「金曜日に行く予定にしています」と6月3日の巨人戦(東京ドーム)で先発マウンドへ送ることを明言。5週連続の“金曜朗希ショー”になる。

指揮官の目にも象徴的なシーンだった。「彼の中でもリベンジっていうところがあると思うので」。3月18日のオープン戦。4回まで失策による1失点に抑えながら、5回に2死満塁のピンチ。巨人岡本和に159キロを投じ、中堅右への逆転満塁弾とされた。試合後には「あそこはシーズンに入ったらしっかり抑えなきゃいけない場面」と引き締め直す勝負になった。

あれから2カ月半。今や完全試合を達成し、球界を代表する投手の1人になった。井口監督も「あの時は一番良くなかった朗希ですからね。自分の中でもいろいろ考えてやると思うし」と期待を寄せる。開幕後はのべ220人の打者と対戦し、許した本塁打は0本。すごみを増した球で、空を切らせる。【金子真仁】

○…佐々木朗が巨人戦で打席に立つ。昨季は阪神アルカンタラに2つの見逃し三振を奪われた。大船渡高では通算12本塁打。高校時代には「打席数が少ないので」と話すなど、打撃への自信も見え隠れさせた。仙台育英(宮城)のグラウンドではバックスクリーン直撃弾を放ち、高3夏の県大会4回戦の盛岡四戦でも延長12回に自ら決勝2ランを放つなど、印象的な1発が多かった。

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