東日本国際大(南東北)が終盤の本塁打攻勢で試合をひっくり返し、8強一番乗りを果たした。

0-3で迎えた8回、無死一塁から小林龍憲内野手(4年=作新学院)の右越え2ランで1点差。なお1死一、三塁で打席には上崎彰吾外野手(4年=青森山田)。「インコースをイメージしてバットを短く持ちコンパクトに振った」と、内角高めの真っすぐを強振。打った瞬間「確信した」と大きくガッツポーズ。打球はあっという間に右翼スタンドへ吸い込まれていった。この回、さらに1点を加え、一挙6点を挙げ逆転に成功した。上崎は「負けていたので、なんとか1本打ちたかった」と笑顔を見せた。

小林、上崎は初戦の静岡大戦でも本塁打を放っており、2戦連続のアベック弾。チームは2試合で5本塁打と勢いに乗る。上崎は「(次戦も)イケイケです」と笑顔を見せた。

○…金沢学院大(北陸)が悪夢を見た。3点リードで終盤へ。7回まで無失点と好投していた先発の堀本尚也投手(4年=熊野)が8回無死一塁で、右翼に2ランを被弾。1点リードで継投に入ったが、2番手の西居海人投手(4年=和歌山工)が1死一、三塁で右翼に逆転3ランを浴びた。形勢は相手に傾き、1イニング6失点の暗転。最速151キロ右腕でプロ志望の堀本は「あそこで踏ん張りきれなかったのは自分の力不足。基礎的な体力が足りていない。あとは球種を増やしていかないと」と唇をかんだ。10年以来、12年ぶりの初戦突破が間近に迫りながら勝負の厳しさを味わった。