東農大北海道(北海道学生)が上武大(関甲新学生)にサヨナラで敗れ、2年連続の8強進出はならなかった。昨年の準々決勝で3-11とコールド負けを喫してしていた相手にリベンジはならず。試合後、三垣勝巳監督(41)は「うちとしても全力で戦えた。向こうの方が一枚上手だったのかなと思う」と話した。

両チーム無得点で迎えた6回1死満塁で、4番金子隼人一塁手(3年=帝京八王子)が右翼線へ走者一掃の適時三塁打を放ち3点を先制した。

先発左腕の石沢大和投手(3年=網走南ケ丘)は6回1失点。7回から林虹太投手(4年=佐久長聖)が登板したが、8回2死一、三塁から4番進藤に2点適時二塁打を打たれ同点。試合は振り出しに戻った。

9回からは7日宮崎産経大戦で9回124球2安打完封した伊藤茉央投手(4年=喜多方)が登板した。2死二塁のピンチを背負うと、9番石沢に右前にサヨナラ適時打を打たれ、勝負は決した。

伊藤は「前回負けてから1年間、絶対リベンジすると決めてやってきた。最後の球が甘くなってしまって、それがああいう結果になって悔しい」と目を真っ赤にしながら涙した。最後の秋へ向け「もう1回練習の質を高めて、神宮に戻ってきたい」とレベルアップを誓った。