亜大が20年ぶり5回目の優勝を決めた。

監督として初めて日本一に輝いた生田勉監督(55)は「後悔しないように思い切って頑張れと選手を送り出しました。あとは見守るだけでした。感動しています。優勝したことはうれしいんですけども、それよりも、このチームが開幕した時から課題を克服して、うまくなってくれたことが指導者としてうれしいです」と話した。

3回1死二、三塁、2番・田中幹也内野手(4年=東海大菅生)の左前適時打で2点を先制。さらに四球で一、二塁とし、山下滉介内野手(4年=岡山理大付)の中前適時打、西脇大晴内野手(4年=愛工大名電)の右越え適時二塁打などでこの回4点を挙げ、主導権を握った。

4回にも2点を奪い、6回には2死三塁からホームスチールで1点を追加。長打短打に機動力を絡め、勝利を決めた。

投げては、プロ注目の150キロ右腕、青山美夏人投手(4年=横浜隼人)が9安打されながらも、粘り強い投球で、勝利に導いた。完投で優勝に花を添えた青山は「うれしいのひと言です。(準決勝は)下級生の投手が頑張ってくれたので、(決勝は)1人で投げ抜こうという気持ちでした」と笑顔で話した。

主将として攻守でチームをけん引した田中幹は「人生で一番の仲間に出会えて優勝できたので、うれしい限りです」と話した。

▽DeNA山崎 死闘を戦い抜いた両校に最大の拍手を送りたいです。長く全日本大学野球選手権大会で優勝できていなかったので、優勝した後輩たちには「おめでとう」と伝えたいです。本当におめでとうございます!

▽DeNA嶺井 9年ぶりの決勝進出で僕たちと同じ上武大学が相手でしたが、僕たちの代では敗戦してしまったので何としても勝ってほしかったです。優勝した後輩たちを誇りに思います。